ヨーグルト様の話
妻が便秘解消を目的にヨーグルトを食べ始めた。
「へー美味しそう」と妻が買って来たぶんを勝手に食べている。人のものを盗って食べるという背徳の味。かけた蜂蜜だけが甘みの理由ではない。
で、僕の便秘が解消された。
まじでヨーグルト、すごい。食べ始めてから1週間でツーツー。鈍行が特急に、バラードがヘビメタになった。
しかもヨーグルトの効能を調べてみたら肝機能向上とかある。たしかに土曜にしこたま飲んだはずなのに、そんなに酔わなかった。このまま行くと、ぼくはヨーグルトを崇めてしまうかもしれない。
難点があるとしたら、ヨーグルって意外といいお値段で、500グラムで200円くらいする。あと、量が少ないから毎回買うのがめんどい。
こうなってくるとヨーグルトメーカーが欲しくなってくる。
ここ最近、移動中はヨーグルトメーカーのことばかり調べている。それによって追跡型広告でもヨーグルメーカーが出て来るようになった。追跡型広告は、広告を出して特定の商品を買わせるというよりは、何度も何度も関連商品を出して、購入意欲を高めるためにやっていると思う。だって、実際に欲しい欲が高まってるもん。まんまと術中にハマってる。
で、こんな日記を書くとさらに気持ちが高まる。
でも、僕は僕のことを知っている。
たぶんね、飽きるの。
いま、こんなに熱を上げていてもそのうち面倒になって作らなくなる。そうしたら、その辺に転がされるヨーグルメーカー。「あれ?ぼく、この家に呼ばれてきたのに、もう使わないんですか?」って機械が言ってくる。切ない。でも、ほしい。
そうやって揺れる35歳オッサンの乙女心。
あーどうしようかなー。
ちなみに妻の便秘にはそこまでの効果がまだ出ていないよう。一緒に暮らしてる人を出し抜いた感も、背徳の味……。
我が家の洗濯事情
最近……というか、ずっと抱えている悩みがある。是非とも皆さんの意見聞かせていただきたい。
我が家は洗濯物が多い。
普通の二人暮らしでこんなに出るものか?と毎回思う。テレビがある側で干しているので、常に半分くらいテレビが見えない。多すぎる洗濯物に対応できるように去年大きな洗濯機も買った。10キロ回せるけれど、これが週4回くらい稼働する。正直、洗濯物を干すスペースが欲しいばっかりに引っ越しすら考えている。間取りを見るとき「ふふ、ここを洗濯スペースに出来るな……」とか考えるのがマイ・プレジャー。
この洗濯量が普通なのか、異常なのかが知りたい。
というわけで「1回着た服をどこまで洗うか?」を皆様に聞いてみたい。
・下着、靴下
さすがにこれは洗うでしょう。「やーパンツは3日は洗わないかな」という人がいたらぜひとも教えてほしい。近づかないから。
・シャツ
会社に着ていったシャツ。さすがにこれも1日1回洗うと思う。リッチな方はクリーニングに出したりもすると思う。
そういえば昔、1日着たシャツを「ほら、いい匂いがするよ」と妻に嗅がせてみたら「ギャー」と叫びながら、後ろに5歩くらい飛んでいった。失礼な……と思って嗅いでみたら、人を殺せるやつだった。目が痛くなった。
・セーター、トレーナー
この辺から怪しくなると思う。が、我が家は問答無用に洗う。セーターも化繊なら洗えると結婚して初めて知った。なので、1回着たセーターは化繊ならすぐに洗う。
・ズボン
外から帰ってきたズボンは汚いでしょう?。外から帰ってきてそのままソファに座ったりとかはしない。すぐに洗う。
僕は会社に履いていったズボンを洗いたいがためにスーツをやめた。チノパンを履いて行っている。ライク・ア・スティーブ・ジョブズ。
・ジャケット
ビックリすることに最近は洗うようになってきた。というのも、フリース素材のジャケットは洗えるらしい。2回に1回くらいは洗っている。
どうなんだろう?これは普通の範疇なのだろうか?分からない……。
「うちも同じだよー」という方がいたら、是非とも乾杯させていただきたい。そして、洗濯物量の自慢をしあいたい。
錦糸町でホットケーキを食べてきた
なぜか我が家では2月11日をホットケーキの日としていて(建国記念日だから日の丸に見立てたホットケーキを……とか、そういう意味合いは全くないです。たまたま)、昨日も是非食べようと1週間くらい前から画策していた。
だけど、最近のホットケーキブームの凄まじさをなめてた。ごめんなさい。
まず、たいていのお店は中年には重たい生クリームの大量乗せ。あとこういったお店に足を踏み入れるのはちょっと恥ずかしい。女子大生たちに「うわ!ブームに乗っておじさんが来た!」って思われる。どうせ「キモっ!」って思うんでしょう?傷つきたくないので行かない。
次に「あ、ここは比較的普通のお店かも」って思ったお店のサイトを見てみると、『弊店は11時オープンですが、朝8時より入場整理券を配布しております』とか書いてある。まじか?今のホットケーキ界ってそんな休日のパチンコ屋みたいなことになっているの?と尻込みしてしまった。
最終的にはここを候補に挙げた。
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13076100/
調べてみると「昭和の香り」とか「スポーツ新聞を持ったおじさん」とか、そそられるワードが出てくる。普通の喫茶店利用がメインで混んでもなさそう。おじさんはおじさんに優しいお店に行きたい。世界が平和でありますように。
そんなわけで、こちらのお店に家から1時間くらいかけて行ってきた。ホットケーキを食べに。
でも行く価値はあった。
失礼ながら、ついでの気持ちで食べたナポリタンが、遠い昔に食べた喫茶店のナポリタンだった。
麺もっちり。ソースが甘すぎず酸っぱすぎず。
メインのホットケーキは分厚かった。3号ケーキくらいありそう。
こんだけ分厚いと中身がカスカスなのでは?と思っていたら、カロリーメートくらい中身が詰まってた。蜂蜜の代わりにガムシロをかけるのも薄味のホットケーキにちょうど良い。
なによりこの雰囲気が居心地がよかった。おじさんばっかりの中に、我々のようにホットケーキを目当てにいらっしゃった女性がチラホラ。ここでは彼女たちとおじさんたちが平和に共存している。世界がみんなこうであってほしい。
ワイルドな僕はいちごフェアに行く
昨日の夕飯は
・ポテサラ
・小松菜と人参のナムル
・ソーセージ
・フグの干物
・お弁当の残り
・ビールをしこたま
という、居酒屋メニューにしてもらった。旨かった。
連休初日だし夜を楽しむぞ!飲むぞ!って思ってたら10時くらいに寝てしまった。良い子か!
っていうのも、昨日妻に朝の4時半くらいに起こされたから。「すわ、事件か!?」と思って起きてみると「目が覚めた、暇だ」とのこと。「DSでもしてろ」……とは言えないお年頃。ダラダラしつつ朝ごはんを頂いた。
それから掃除をして、ジムに行き、床屋に行った。
20年ぶりくらいの床屋。
ネットで「最近のアーバンライフな男性は床屋に行く」という記事を読み、レペゼン アーバンな僕としては行かないわけには行かなかった。ネットによると「美容院はおしゃれ。床屋はワイルド」らしい。どうだろう?この記事の文体から男性フェロモンを感じるだろうか?ネクタイを乱暴に解いた時の香りがするだろうか?
せっかく髪も切ったし、ということで外出もした。
赤レンガでやっているという、イチゴフェア。
https://www.yokohama-akarenga.jp/event/detail/539
妻が行きたいと言うので、優しい夫の僕としては異論はなかった。ただ妻がこんな可愛らしいイベントに興味を示すなんて珍しいな、と思う程度だった。
行ってみると、イチゴの"スイーツ"祭りだった。妻、3分で興味を失っていた。
なんでも即売会みたいな、「いらっしゃい!いらっしゃい!お姉さん、このとちおとめ、食べてってー!あまおうも!どれもワンパック500円だよー!!」的な、色んなイチゴの品種を食べ比べられるイベントを想像していたらしい。
「横浜はすぐになんでもお洒落にする!インスタか?インスタなのか!?」と怒っていた。
ただ、さっきのホームページの下の方に「こんなスイーツが売り出されるよ」と写真付きで紹介されている。これを見ればどんなイベントか分かったのでは……。さらに言うと赤レンガでそんな即売会的なイベントはやらないだろう……。それら数々の言葉は、妻思いで優しく、理解のある僕の心に秘めたままだ。ほほえみ外交。
こうしてけっこう詰め込んだ1日だったので、必然夜は眠たくなる。ちなみに、今朝は6時に起きた。良い子か!
バレンタインについて
唐突だけど、バレンタインに特別な思い入れはない。
僕の人生では2月14日にこれといったイベントが起きなかったので、バレンタインを意識する習慣が根付かなった。女子からチョコをもらったのも、高校時代にタッパーいっぱいに作ってきてくれた子が「はーい、皆さんどうぞー」って配ったアレが初めてだった。
そして以降、ない。
そんな訳で意識する日ではなく、もらってる人に対して特に感情もわかない。もらってる人に「地獄に落ちれば良いのに」とか思わないし、「チョコの包装紙を破ったら○○君に渡してくださいって書かれてますように」とか願わないし、なんだったら「あとから『バーカ!本気にしてやんの』とか言われますように」とか祈らなかった。
てか、貰った人ってなんであんなにコソコソするんですかね!?あれが腹立たしい。そのコソコソがかえって目立つんだよ!!
あ、感情が出ちゃった。てへ。
そんなわけだから、バレンタインは静かに心を落ち着かせる日だった。
何かあるとしたら、一人暮らしを始めてから母さんがチョコを送ってくれるようになったくらい。
母さん、初めは見た目がちょっとお洒落なチョコを送ってくれていた。ただ、そういったチョコって何故か食べなくて、冷蔵庫で一年間冷やすことになった。母さんがたまに家に来て、冷蔵庫を開けるとあげたはずのチョコが入っている。あの時のちょっと寂しそうな顔は、罪悪感と一緒に想い出すことが出来る。
そんな年が続いたら、母さんは手法を変えてきた。
変わり種チョコを送ってくれるようになった。柿の種チョコとかポテトチップの周りにチョコがコーディングされたやつとか。
あれ、最初は「へーこんなのあるんだ!」って食べるんだけど、残りを何故か食べなくなるという不思議。ドロドロに溶けたチョコを、家に来た母さんが見つけたときの表情は忘れられない。
最終的に母さんはゴティバのチョコを送ってくれるようになった。好きな人は必ずいるはずなので、あんまり大っぴらには言いたくないんだけど、正直苦手だ。甘い、とにかく甘い。ガツンと頭をぶん殴られたような甘さ。
僕は甘いもの好きなはずなんだけど、一個の半分くらいが一日の許容量だった。当然食べきれない。残る。見つけられる。表情。忘れられない。
そんな不義理を働いていたら、もうチョコは送られてこなくなった。
当然だ。送る方からしたらせっかく上げたのに、毎回残すようなやつに律儀には送りたくないだろう。
このこととは関係無いと思うけど、誕生日おめでとうメールが今年は送られなかった。メールからラインと手段が変わっても毎年送ってくれてたのに。僕が「何か忘れてないでしょうか?」とラインで聞くと「え?」って帰ってきた。
さらに言うと妻には誕生日おめでとうメールが届いた。てか、妻にはあれやこれやとプレゼントしてる。
そうなると、やっぱり聞きたくなる。ミーは?と。
おかしい、父さんと母さんは僕の父さんと母さんなのに。35年間、一人っ子という不動の地位を守ってきたのに。
ここに来てゆらぐ地盤。受ける批判。騒ぐ心はまるでサタン。
思わずラップを刻んでしまう。
これは弟が出来たときに親の愛情がそちらに振られて感じるっていうアレなのか。兄弟がいたらこんな気持ちだったのか……。35歳にして初めて知る感情。こんな気持ち、知らなかった。
そんなわけで密かに今年のバレンタインがどうなるか、息を潜めて見守っている。結果は……特に皆さん知りたくないと思うので、公表はしないつもり。この気持ちを吐露したかっただけ。
以上、今週のお題でした。