38階で夕飯食べてきた

暑い。
頭おかしいんじゃないか?って気温が続いていて、思考力とか気力とか人間らしさをごっそり奪い去っていく。そんな7月末に結婚記念日を迎えた。1年が早い。体感的には半年くらい前なんだけど、1年経ってるらしい。
まぁ1年目だし、ちょっと豪勢にいくか!と気合を入れて夜景の見れるレストランに行ってきた。
夜景の見れるレストラン。
思わず2回言ってしまったけど、当然ながら人生初だ。
平日は帰りが遅いから基本的に外食なんだけど、日高屋松屋日高屋松屋のローテーションの僕としては大奮発だ。計算してみたら一ヶ月の平日の食費より今回一回で飛んでったお金の方が大きい。今更ながら、電車の中でマジか!と呟いてしまった。
この記憶が消えないうちに日記にしておこうと思う。


行ってきたのはマンダリンオリエンタルホテル、38階のレストラン。うちの会社の本社でさえ38階も無い。ご飯食べるだけなのに38階。下から見上げるビルはイメージの上では雲がかかり、霞んで見えない。
ちなみにこの日のために服を買った。一昨日、先輩の結婚披露パーティーに行ったのだけれど、その服を着ていっている。ついでに当日は髪も切っている。床屋さんには「失礼のない髪にしてほしい」と頼んだ。


そんな感じなので、当然予約時間の30分前にはホテルについた。この空いた時間で我々はトイレに行く。だって外にいると落ち着かないから。待合室、こんな感じだし。


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で、ドアを開けて出てきたのがこれ。


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もうね、レストランに入る前に景色を見てしまうという失態。でも、このトイレはやり過ぎなんじゃないかとも思う。過剰。全然落ち着かない。小さい用もビビって出てこない。
これで用をたさないと(出すもの出しておかないと)38階で下半身を露出しただけになるとか思うと余計に出ない。目をつぶりここは会社だって思い込むことでようやく用をたせた。
とりあえず妻にこのことを報告しようとしたら、妻もトイレの写真を撮っていた。や、これは撮るよね。


そうこうするうちに、予約の時間になるので受付を済ませ席につく。
すると景色がドン!


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光化学スモッグで煙った光景は海に水没した街のよう。まわりにお客さんがいないこともあって自分たちだけ取り残されたような終末感がある。でも心地よい空調のせいか悲壮感がない。地球最後の日にバカンスする、みたいな感じ。ごめんなさい、あたい上手く言えないや。


少し待つとお店の人がメニューを持ってきてくれる。
生ビール、1500円。僕が大学生のときにバイトしてたサンクスだと2時間働かないと飲めない。たぶんこのビールでタガが外れたと思う。ビールを頼み飲んだ瞬間に「一線超えたな……」って思った。「ぼくはもう戻れないかもしれない……」と。


このあと魚に合わせて白ワインを、肉に合わせて赤ワインをあろうことか2杯飲んでしまった。食事に合わせてワインを変えるとか、しゃらくさい大人になってしまったよ。お母さん。ちなみにお値段は……言わない。てか言えない。

 

そんなワインをあわせた料理がこちら。


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語彙が貧弱で申し訳ないんだけど、ヤヴァい。食べると脳内で「……美味い!!」って書かれたネオンがチカチカ光る。何って言うの?幸福を感じるホルモンみたいなのが梨汁的にブシャーって出る。これはもう一生食べれないかもしれないとすごいゆっくり食べた。たぶん妻より食べるのが遅かったと思う。シェフを呼ぶ人の気持ちが分かった。


帰りがけにスタッフの方に「こういったお店、初めてなんですが素晴らしいですね。夢のようでした」って絡みにくい言ったら「我々は非日常を提供してますので、また夢を見たくなりましたら是非お越しください」って言われた。かっこいいわー。仕事であります?「非日常を提供してます」とか言うこと。ディズニーくらいしかないと思ったらこんなとこにもあるのですね。
また夢見たいけど何年後になるかしら……。