本と考え方の違い

瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』を帰りの電車の中で読み終えた。
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%AF%E6%B8%A1%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F-%E6%96%87%E6%98%A5e-book-%E7%80%AC%E5%B0%BE-%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%93-ebook/dp/B07B2PS6RY
もう何だよ!この本何なんだよ!
良すぎるじゃないか!!素敵すぎるじゃないか!!

もともと瀬尾さんの本が好きで新刊が出たら読むようにしてるんだけど、今回も良かった。
親が色んな理由でコロコロと変わっちゃう女の子の話で、お父さんが3人、お母さんが2人ととんでもないんだけど、全然ドロドロ感がない。みんな主人公のことが大好き。それなのに親が変わってしまう理由は是非本を読んでほしい。

ちなみに残り10ページくらいがヤバイ。心がギュッとさせられる。電車の中で35歳のオッサンが感涙した。別に悪いことではないはず。あの涙は夏の夕立のように爽やかだった。はず。
瀬尾さんの本を読んでると世の中には悪い人がいないんじゃないかって思う。


「はー良い本読んだ、家に帰ろう」と帰宅すると、妻が『クリミナル・マインド』を見ていた。

海外ドラマでFBIの人が異常犯罪者を捕まえるっていうドラマ。当然、毎回人が死ぬ。妻いわく「ドラマでも小説でも人が死なないと見た気がしないのよねー」と言う。
この辺、一緒に暮らしている妻でも全く相容れない。いいじゃん!人が死ななくても!手を繋いで生きていこうよ!と伝えるのだけど、分かってもらえない。「へー」と鼻をほじる(や、ほじってないけど僕の心象的に)。

ちなみに『クリミナル・マインド』は妻も、妻のお義母さんも、さらに僕の母も好きだ。別に彼女たちが連絡を取り合って「クリミナル・マインド、面白いよ。見てみなよ」って示し合わせたわけではなく、別々のルートで個々に好きになっている。「え?あなたも好きなの?」みたいな。
……怖い。なに?女性ってみんなこうなの?血を求めているの?争いの中で自分を見つけ出すの?……怖い。