新婚旅行と英語

3ヶ月程前から通勤電車の中で、ちょこちょこと英語の勉強をしている。


日本語すらままならない僕が英語を勉強しているのは、去年の秋に新婚旅行でハワイ島に行ったから。
「ハワイって日本語、使えるんでしょ?」って思ってたら、「ハワイ島」の方は意外とそうでもないらしく、けっこうな頻度で英語を要求された。そんな中、我ら夫婦は悲しいほど英語が使えない。
試しに妻にTOEICの点数を聞いてみると「会社で受けさせられるけど、まぁ300 点いかないよね(TOEICは990満点)」と仰る。僕は新入社員の頃受けたきりだけど、たぶん同じくらいだと思う。


知らなかったんだけど、言葉が通じないっていうのはかなり精神的に来る。新婚旅行初日に妻の笑みは消え、二日目に僕はホテルの部屋でNHKのラジオを聞いた。日本語が恋しかった。
今思い返すと辛かったのは初日のレストラン。隣りに座った男性客は英語が堪能で、ホリエモンEXILEを足して2で割ったような人だった。ようは自信に満ちあふれ、お金持ってそうで、日本で会ったらまず間違いなく友達になれないような人だった。
そのEXILEが僕らとウェイターさんの通訳をしてくれた。
EXILE曰く「言葉なんか通じなくてもいいんですよ!楽しまなきゃ!僕?ハワイは6回目ですね」とか言っていた。
これが日本なら「うるせぇーよ!ばーか!ばーか!お前のTシャツピチピチ過ぎ!」くらい思えるんだけど、その頃の僕らはホームシックの真っ只中で、冬場に借りてきちゃった猫くらい小さくなっていたこともあり「へぇ、へぇ。そうでやんすね」とか言いながら頷くことくらいしかできなかった。ピチティーEXILEが壺を売ってたらたぶん買ってたくらいに弱ってた。


ワイ島自体はジェスチャーで何とかなると分かってからはすごい楽しくて、ぜひまた行きたいと思うほど復活することが出来た。富士山よりも高い山頂で見る圧倒的な星空、触れるくらい近くで見たマグマ。何よりも海岸で心地よい風を浴びながら飲むコーヒーの味!本当に行けて良かった。
が、やはり現地の人との会話はからっきり駄目。指差し&ジェスチャーで乗り切った。
だから、せめてお店の人とコミュニケーションが取れるくらいには英語が使えるようになりたいなって思い、英語の勉強を始めた。
のひ太イズ健気。


が、3ヶ月。3ヶ月ねぇ……。
当初のモチベーションが日常生活の中で磨り減っていくには、十分な時間。もはや惰性の習慣になり、なんだったらこのブログを書く時間に置き換わりつつある。
ちなみに今やってるのがコレ。

中学英語で言いたいことが24時間話せるパート1

中学英語で言いたいことが24時間話せるパート1

勇気ある僕は、面倒くさいという理由でカバー無しにこの教科書を電車の中で開いている。乗客たちに「あ、こいつ中学英語で何とかしようとしてるな、てか24時間って何だよ!!」って思われてるかと思うと、それもモチベーションが下がる一つ。うるさい!その点は僕もわからないんだ!
隣に座る受験生の方が確実にレベルが高い。関係代名詞とか出てきてるはず。こちとら、Thisはこれ、Thatはあれっていうレベル。この本、鞄から出したくない。ちなみにこの前の麦茶事件でヨレヨレになった。
これが『上級英会話〜商談・交渉用英会話〜』とかだったら、颯爽と広げられたのに……。本のタイトルが恨めしい。


これは、モチベーションを上げるためにももう一回海外に行くしかないな、と思う今日このごろ。誰か連れてってほしい。